社会医療法人緑壮会 理事長
金田 道弘
創立72周年にあたり皆さまに一言ご挨拶申し上げます。
通常業務でお忙しい中を、救急対応・新型コロナウイルス感染症対応等に昼夜ご尽力くださり、まことにありがとうございます。
私たちの病院は昭和26年7月18日に当地に誕生し、おかげさまで創立72周年を迎えることができました。改めて皆さまの地域医療・介護等に対する長年のご貢献とご労苦に対し、深い敬意と心からの感謝を申し上げます。
振り返りますと、創設者金田隆弘は太平洋戦争中、海軍医として志願し赴いた南方の最前線で若い命が次々と戦火に散っていく悲惨な光景を目の当たりにし、終戦を迎えた南太平洋ソロモン諸島 ブーゲンビル島のジャングルでの「もしも、生きて日本に帰ることができたなら、医療を通じて母国に貢献したい。」との想いが私たちの病院誕生の原点でした。病院玄関フロアに今も掲げる「われらは尊い人の『いのち』を守るためにある」という書には創設時の先輩たちの魂が込められています。
20床の個人病院としてこの地に誕生した私たちの病院は、医療法人、特定医療法人さらに岡山県病院初の社会医療法人と、公益性の高い法人組織へと脱皮と進化を繰り返してまいりました。現在は、金田病院・みどり訪問看護ステーション・指定居宅介護支援事業所みどり・美咲町西川診療所(指定管理・へき地診療所)の4事業所体制として、それぞれの地域にとってなくてはならない存在となりました。
一方では、スタッフ不足・人口減少・新型コロナウイルス感染症等の厳しい試練が続きますが、これからも素晴らしい皆さまと共に、最も近い落合病院をはじめとする地域の医療機関・消防救急・介護施設等と緊密に連携し、県北・真庭地域・美咲町旭地区において期待される私たちの役割を、使命感と誇りを持って果たしてまいります。引き続き皆さまのお力添えを賜りますよう心よりお願い申し上げます。
皆さまの長年にわたるご貢献とご尽力に対し改めて深い敬意と心からの感謝を申し上げます。
令和5年7月18日
職員宛ての挨拶より引用
経歴
1954年 | 岡山県真庭郡落合町(現岡山県真庭市・金田病院内)生まれ |
1960年 | 落合町立(現真庭市立)落合小学校入学 |
1967年 | 岡山市立内山下小学校卒業 |
1970年 | 岡山大学教育学部附属中学校卒業(22期生) |
1973年 | 川崎医科大学附属高等学校卒業(1期生) |
1979年 | 川崎医科大学卒業(4期生) |
1979年 | 岡山大学第一外科入局 |
1979年 | 岡山済生会総合病院外科 |
1981年 | 姫路赤十字病院外科 |
1984年 | 赤十字国際委員会(ICRC)第12次カンボジア難民救援医療班日本班長 |
1984年 | 岡山大学第一外科・研究生 |
1986年 | 特定医療法人 緑壮会 理事長 |
1998年 | 特定医療法人 緑壮会 理事長兼金田病院長 |
2009年 | 社会医療法人 緑壮会 理事長兼金田病院長 |
2014年〜 | 社会医療法人 緑壮会 理事長 |
役職
岡山県医療対策協議会委員、岡山県保健医療計画策定協議会委員、 岡山県地域医療支援センター運営委員会委員、 (一社)岡山県病院協会理事、(公社)全日本病院協会岡山県支部副支部長、岡山大学地域医療人材育成講座協議委員会委員、川崎医科大学救急総合診療医学講座運営委員会顧問、NPO法人岡山医師研修支援機構副理事長、岡山県地域包括ケアシステム学会理事、岡山大学医学部医学科臨床教授、新見公立大学非常勤講師、ちば医経塾(千葉大学医学部附属病院内)講師
2009年~2018年:厚生労働省・中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会委員
2014年~2015年:厚生労働省・へき地保健医療対策検討会構成員
2018年~2020年 (一社)真庭市医師会長
著書(分担執筆)
1.成功する病院経営 診療報酬の実践対応 2018年6月15日 株式会社ロギカ書房 編者 井上貴裕、3.5人口減少時代の病院経営(p:256~270)
2.病院マネジメントの教科書 病院経営28のソリューション 2021年2月28日 株式会社 ロギカ書房 編者 井上貴裕、6.26「映画シン・ゴジラ」に学ぶ人口減少時代の病院経営(p417~428)
趣味
スキー(資格等:全日本スキー連盟公認ドクターパトロール、全日本スキー連盟スキー検定1級、国際スキー技術検定ゴールド)